こたび録。

都内から一人旅

横須賀から馬堀海岸へ

少し煮詰まってきた日常を抜け出したくて、
「横須賀」という響きだけで、ふらりと出かけてみることに。


東京に25年以上住むが、三浦半島へは一度も行ったことがなかった。


都内から横浜で乗り換え、京浜急行で横須賀中央駅へ。


駅から徒歩5分ほどのビジネスホテルに1泊のチェックイン。


無計画な旅でも、ここだけは行こうと決めていた『横須賀温泉 湯楽の里』。


荷物を置いて身軽になったので、再び京急に乗り馬堀海岸駅へ。


駅舎を出て、少しずつ暮れてくる住宅地を海の方へと向かう。


観光地の雰囲気はなく、ちょっと不安になりながらスマホを頼りに。


15分ほど歩くと海辺の通りに出て、ちょうど日が沈むところを見られた。


時間帯のせいか、人も少なく静かな遊歩道。


ジョギングや散歩の人がちらほらと。


少しだけ海を眺めて、通り沿いにある『湯楽の里』へ。


地のものを置いている売店をちょこっと覗いて、入館。


地元っぽい人たちが憩いに来ているようで、アットホームな賑やかさ。


露天のお湯にしばし浸かった後、施設内の食堂に入る。


窓際のカウンター席で、海を見ながらカレーうどん。


次は観音崎もいいかな、と心を遊ばせる。


感じの良い店員さんに会計してもらって、外へ出たらすっかり暗かった。


駅への帰り道では、澄んだ夜空に浮かぶ半月。


少し冷えてきたが、温泉のおかげで体はぽかぽかしている。


静かな住宅街を抜けて、駅前の明かりにほっとしつつ、乗車。


横須賀中央駅に戻ったものの、まだ時間に余裕がある。


ヴェルニー公園まで大回りしてホテルに向かう散歩がてらのコース。


迷いつつ公園に着き、また海を見る。


湾内の静かな波音。


海岸沿いに建つショッピングモールの明かりに引き寄せられるようにして入る。


猿島行きツアーのパンフレットなどを眺める。


ミスドを見つけて、フレンチクルーラーとチョコファッションをテイクアウト。


懐かしいものが食べたくなった。


初めて知った「どぶ板通り」なる通りを通ってホテルへ。


基地の街の空気を感じる。


通りからは、遅くまで賑やかな英語の話し声が聞こえていた。



ぎりぎりに目覚めて、ホテルの朝食。


スクランブルエッグ、味噌汁、ご飯、フレンチトースト、果物、コーヒー。


昼前にチェックアウト。


新しくはないが、よそよそしくなくて、落ち着ける雰囲気のホテルだった。


観光客で賑わい始めた昼のどぶ板通りを抜けて、汐入駅から帰途に。


1時間ほど電車で移動する間に、日常へ戻る心の準備。