こたび録。

都内から一人旅

沖縄へ日帰り初詣


1月の中旬、日帰りで沖縄に行ってきた。


* * *


たまたまつけていたテレビのETV特集で知った、
沖縄県立博物館・美術館で開催されていた平良孝七展。



番組は、沖縄の写真家・石川竜一氏が、
平良孝七という沖縄戦後写真界の先駆者の人生をたどり本島から八重山まで、
写真を撮りながら足を運ぶというもの。


展覧会の会期は1月15日まで。
最終日なら間に合うかもと思うと、
どうしても行きたい、観たいという気持ちに。


何か、沖縄に行く理由が欲しかったのかもしれない。
駆り立てられるように日帰りでチケットを取る。
往復¥15,440と格安だった。
初めての冬の沖縄。


早朝に出発して成田へ向かう。


Peach 8:20発→12:00着


那覇空港からすぐにモノレールで「おもろまち駅」へ。


かろうじて降ってはいないけれども、
いつ降り出してもおかしくないような曇天。


風も冷たく、薄手のダウンでちょうどいいくらいだったが、東京に比べれば、やはりかなり暖かい。




「平良孝七展」は最終日とあってか、多くの人が訪れていた。


濃密な写真展を見終えて、
2階のカフェ「カメカメキッチン」へと向かうも
ほぼ満席のためあきらめ、
ひとまず那覇の中心部へと移動しようと、ゆいレールの駅まで戻る。


駅に着いたあたりで、しとしと雨が降り出した。


どこへ行こうかと思案しているうちに、
そういえば以前、知り合いから波上宮のお守りをもらったことがあり、
いずれ行ってみようと考えていたのを思い出し、
場所を調べてみる。


ちょうど行けそう。
沖縄で初詣ができるなんて、とうれしくなった。


波上宮の最寄駅「旭橋」で下車。
ここまで飲まず食わずで、かなりおなかが空いていた。


モノレールを降りると、
何かとても近代的(近未来的?)なビルに
駅直結でつながっている。
リニューアルオープンした「那覇OPA」らしい。


ここで何か食べようと、しばらくうろうろ。
空腹のせいか頭が回らず、なかなか決まらない。


外のデッキを歩いていると、
風が強くてつらくなってきた。
目立つところに、なじみのある「星乃珈琲店」の文字。
全国チェーンのお店に入って、ほっとする。


サンドイッチ&コーヒーを注文。
一息ついて、Googlemapで道順を確認、波上宮へと向かう。

雰囲気のある街角。ふと沖縄っぽさを感じる。


高台にある波上宮から見た風景。
左手に行くと波の上ビーチ。


おみくじも引いてみました。


参拝客で賑わう境内でのお参りを終えて、
すぐ近くの「波の上ビーチ」へ。


お宮を下ったあたり。沖縄を感じる植物。


波の上ビーチから、波上宮のほうを望む。


ビーチは静かで、人もちらほらとしかいない。
帰りの飛行機までは、もう少し時間がある。


以前何度か行ったことがあるお店で、
できればまた行きたいと常々思っている喫茶店があり、
国際通り沿いだったから行ってみればわかるはずと、
歩いて向かってみることにする。



ラッピング列車。慌てて撮ったのでピンボケ。



国際通りに着いて歩きながら
お店の情報を調べていたら、
どうやら今日はやっていないらしい。


あきらめきれずお店の前まで行ってみて、
シャッターが下りているのを確認。
また次に来れたらいいな。


冬のせいかコロナのせいか、その両方と思われるが、
閉まっているお店も多く、人も少ない夕暮れの国際通りにしばし佇む。
所在なく、心細い気持ち。


おみやげ屋さんに入り琉球ガラスを少しだけ見て、
結局買わず、そろそろ空港へと戻ることにする。


出発までの時間、売店で簡単なものを買って食べながら、すっかり暗くなった滑走路を眺めて過ごす。


観光ムードのあまりない沖縄も、貴重な体験かもしれない。


Peach 19:45発→22:15着


成田から都内への移動は、最終便ぎりぎり。
日付が変わってから自宅に到着した。



物静かな国際通り。夏には人でごった返しているはず。



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